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毎日の食事の支度。奥様方には日課のような家事。
そんな毎日口にする食品についてしっかり知識はありますか?

 

今回は最近話題になっている「トランス脂肪酸」。
体に悪影響をもたらす?!という話聞いたことありますよね。
本当に悪いものなのか、一体トランス脂肪酸とは
何者なのか?!
そんな疑問をテーマに紹介していきたいと思います!


・トランス脂肪酸を含む食品

トランス脂肪酸が含まれる食品には
大きく分けて2つの種類があります。

1つ目は「天然にできるもの
牛肉、羊肉、牛乳や乳製品などが該当します。
動物の胃の中の微生物によりトランス脂肪酸が作られ、
この食品には天然にトランス脂肪酸が含まれています。
しかし量としては多くはなく、微量になっています。


2つ目は「油脂の加工や精製でできるもの
マーガリンやファストスプレッド、ショートニングを使った、
パン、ケーキ、ドーナツ、揚げ物などが該当します。
これは、植物から脂を絞る際に好ましくない臭いを取り除く為
高温で処理する際にトランス脂肪酸ができてしまいます。


主にトランス脂肪酸が多く含まれている食品として、
マヨネーズ、マーガリン、ケーキ、アイスクリーム、
チョコレート菓子、インスタント・カップ麺、
ファーストフード、冷凍食品などが代表的です。

構多くのよく口にする食品が多いと思いませんか?
 
 


しかし、トランス脂肪酸が含まれていない食品だけを
毎日の食生活で選びながら口にするということが
なかなか難しい問題となっています。



・なぜ体に悪いの?

トランス脂肪酸はまず食品から
摂取する必要がないと考えられているものです。
むしろ摂取しすぎた場合には、健康に悪影響が及ぶと注視されているのです。
簡単にいうと、トランス脂肪酸を多く取ると血液中の
悪玉コレステロールが増加、一方で善玉コレステロールが減少してしまうのです。
これは冠状動脈や脳血管に悪影響を与えてしまい、
動脈硬化などが起こりやすくなります。
また、インシュリン抵抗性が増し、高血圧も。


この現象により、いろいろな病気の発症リスクや
健康に害を及ぼす原因になってしまうのです。
肥満やアレルギーの原因にもなるとされています。

体に良くないものの例えとしてアメリカでは
食べるプラスチック」と呼ばれているのです!



・リスクが高まる病気あれこれ

 

トランス脂肪酸を多く摂取した場合、いろいろな病気を
引き起こすリスクが高まる可能性が大きくなります。

心臓疾患、肥満、アレルギー疾患、流産、死産、
子宮内膜症、不妊症、喘息、アトピー、動脈硬化、
高血圧、糖尿病、アルツハイマー病、パーキンソン病、
ガン、認知症などのリスクが高まります。

特に女性の婦人科系の病気にも着目が集まり、
妊娠、出産の際には、胎児や乳幼児にも母体や母乳を
通して影響があるとされています。

・日本と海外の考えの違い

こんなにも健康に悪影響を及ぼすトランス脂肪酸。
でも、普段口にする食品に含まれているし、規制も
なにもされていないのであまり注意することがないのが
正直なところ。

でも実は海外ではトランス脂肪酸に対してきちんとした
規制があるのです。
一部の国ではトランス脂肪酸を含む食品は販売しないという規制ができ、
許可がなければ販売をすることができないようになっています。
また、トランス脂肪酸の含有量の表示を義務づけ、
消費者により注意してもらえるようになっています。


しかし、日本は規制がありません。
今現在では、トランス脂肪酸が健康に悪影響という
実態がわかっていながらも、食品に関する規制はない状態になっています。
その理由としては「摂取すべき範囲として表すことが困難」
となっていますが、消費者としては病気のリスクが
高まるものを少しでも摂取したくないのが本音です。
表示も義務づけられていない為、
どの食品にどの程度含まれているかと数値化されていないのも
トランス脂肪酸を予防できない原因かもしれませんね。


終わりに


トランス脂肪酸のことを少しでもわかって
もらえたでしょうか?
意外と普段口にする食品に含まれているというのが
多かったのではないでしょうか。
健康に悪いものはなるべく避けたいというのが
誰にでもあると思います。
なので、日本も対策に力を入れてほしいと思いますね。