最近は日を重ねる毎にどんどん寒くなってきています。
年末から年明けにかけて更に寒さが厳しくなるので、注意が必要です。
寒くなると空気も乾燥して、風邪やインフルエンザなどの病気になりやすくなります。
でも私が風邪やインフルエンザよりも厄介な病気と思っているのが
ノロウイルスです!
ノロウイルスはお腹や胃の調子が悪くなり
嘔吐や下痢などの症状がとてもつらく大変です。
出来ることなら予防をして感染を防ぐとともに、
万が一感染した時も早めの治療で早く治したいです。
今回は年末から来年の春頃まで流行が予想される
ノロウイルスの症状や治療方法、そしてノロウイルス予防の原則について
私の経験も含めお話したとと思います。
ノロウイルスはどこから来るの?そして感染するとどうなる?
ノロウイルスは、食中毒で感染するウィルスですが、毎年増加傾向にあります。
冬に旬の生牡蠣などの食材を食べると感染の可能性があります。
生牡蠣は美味しいですが、身体が弱っている時に食べると感染のリスクが上がるので
注意してください。
![](http://wakuwakunews.com/wp/wp-content/uploads/2015/10/Huitres_Cancale.jpg)
そして、良くあるケースが幼稚園や小学校、介護施設などで集団感染に巻き込まれるケースです。
小学校など、集団感染で学級閉鎖等がニュースで騒がれていますが、
ノロウイルスも学級閉鎖の原因となっています。
またノロウイルスは通年存在していて、発症リスクは1年中有りますが、
冬場になり空気が乾燥することで一気に猛威を奮います。
お子さんを持つ親御さんは学校からウィルスを持ってきたお子さんが発症し、
その看病で感染するケースが多いです。
ノロウイルスの感染後の症状は?
ノロウイルスは感染後潜伏期間は2,3日です。
その潜伏期間も感染力があり知らずに
他人を感染させてしまう可能性があるので、
注意してください。
そして、発症すると、嘔吐と下痢が連続でもよおします。
また熱も37度程度の微熱が続くので、感染者は非常に辛い状態が続きます。
この症状は3,4日続きその後5,6日かけて回復していきます。
ノロウイルスの治療法は?
残念ながらノロウイルスに効果があるワクチンや抗ウイルス剤は今のところありません。
なので、現在有効な治療方法は絶対安静です。
ノロウイルスに感染が確認されたら直ぐに安静をして
看病する家族なども感染予防をしてください。
下痢や嘔吐が酷いので、体の水分が失われがちになります。
体の水分がなくなると、体の抵抗力が弱まり、
風邪やインフルエンザなどを引き起こす可能性が高くなるので、
水分補給は辛いでしょうが、しっかりと行ってください。
水分はポカリスエット等のスポーツドリンクがおすすめです。
食事はおかゆなど消化に良い物がおすすめです。
油の多い食事は胃腸に負担がかかるので、NGです。
ノロウイルスの予防方法
ノロウイルス予防方法は
持ち込まない拡げない
過熱する
つけない
この3原則がノロウイルス感染予防の基本です。
持ち込まない拡げない
ノロウイルスの大きさは40ナノメートルと
かなり小さいウイルスです。
![](http://wakuwakunews.com/wp/wp-content/uploads/2015/10/4b96d7c5002.gif)
なので、爪の先など少しの隙間でも簡単に潜伏することができるので、
手洗いを確実に行いましょう
その時に爪ブラシなどを使い爪の隙間を綺麗に洗ってください。
そしてノロウイスルは100個以下という少ない数で感染症状を引き起こします。
なので、日常生活で触る場所を消毒しなくてはいけません。
通常のウィルスはアルコールに弱いですが、ノロウイスルはアルコールに耐性があり
ほとんど効き目が無いです。
ノロウイルスに有効な消毒は次亜塩素酸水です。
この次亜塩素酸水で人の手に触れる所を拭きとってください。
【手洗いの順序】
①まず流水で10秒以上流し表面の汚れや付着物を落とします
②石けんをよく泡立てて、手全体に付けます
③手のひら、手の甲、指の間を両手を組むようにしてもみ洗います
④親指を片方の手で包み、しごくように洗います
⑤指先で手のひらのしわまでしっかりもみ洗います
⑥手首をつかんでもみ洗います
⑦爪ブラシなどを使って爪の間を丹念に洗います
⑧流水できちんとすすいで石けんを落とします
⑨ペーパータオルで水分をきちんと取ります
⑩あれば消毒用アルコールを両手につけて手全体にすり込みます
加熱する
ノロウイスルは90度以上のお湯で、1分30秒以上の加熱で死滅します。
加熱消毒は気軽にできて効果的なので衣服等の煮沸消毒をしっかりと行いましょう。
付けない
ノロウイルスは感染力の高いウィルスです。
感染者の使用した調理器具などにも注意が必要です。
そして、感染者の嘔吐物から介護者に感染するケースがあります。
嘔吐物を処理する時は使い捨てのゴム手袋やマスク、エプロンなどを使い
感染に注意して処理してください。
終わりに
今回の記事は参考になりましたか?毎年冬になるとノロウイルスは流行します。
感染した場合下痢と嘔吐で1週間ほどトイレとお友達になるのは
かなりきついです。
またノロウイルスに感染しても死亡する事は少ないですが、
子供やお年寄りなどは、脱水症状や誤嚥性肺炎など重症化して死亡する例もあるので、
たかが下痢や嘔吐と安易に考えないでください。
正しい手洗い等の感染予防でノロウイルスの感染を防ぎましょう!